理解し難かった愛の形「春琴抄」

4月下旬、藤本さきこさんのお花の定期便が届いて、そこに一緒に入っていた文庫本が、谷崎潤一郎の「春琴抄」だった。

晴れてゆっくり読書ができる環境になって、自分が読んだこなとのない本が届くって面白いかもしれないと思う。

 

こんな愛のカタチある?と、ちょっと衝撃で怖くなった。自分で望んで失明するなんて…

お師匠様も自分も盲目なればこそ眼あきの知らない幸福を味わえたのだと

外界の目を失った代わりに内界の目が開けたのを知りこれが本当にお師匠様の住んでいらっしゃる世界なのだ漸うお師匠様と同じ世界に住むことができたと思った

ただひたすらに自分の幸せを求める佐助の姿は異様であったが、結果的に最大級の幸せを味わえたのは羨ましくもある。

幸せのカタチは十人十色で、でも佐助の行動はさっぱり理解できないけど。

潜在意識の世界では、「やりたい」と願いが生まれたときには、どこかに「受け取りたい」人がいるそうだ。

佐助の行動は春琴の願いだったのかもしれない…

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です